夢を見た。
ライオンに追いかけられる夢だ。
大勢の人がいる広場の中で、自分をめがけて走ってくる。
何度かライオンを巻いて、広場を脱出。
ゴーストタウン化した街を彷徨う。
で、目が覚めた。
うっすら汗ばんでいる。
夢かと安堵し、トイレに向かうと、住宅の裏で物音がする。
イノシシだ。
家の裏は、秋にドングリがたくさん落ちていたので、それが目当てなのだろう。
最近、毎晩のように出没する。
そんな夜を経て、白嶽に向かったので、
夢が合体して、「イノシシ」に「喰われる」ような予感が渦巻いてしまった。
イノシシが人を喰らったという話は未だかつて聞いたことはないが。
到着した白嶽登山口は、もちろん車なし。
山の行程で、人一人、獣一匹にも会わない今日の白嶽となった。
山頂に着くと、うっすらと韓国の陸影が見える。
風は冷たいが、陽の光がありがたい。
岩のテラスに所を変え、昼食とする。
誰もいない。
静かだ。
ゆったりと、太陽だけが刻む時間が過ぎていく。
ふと、殺気を感じて頭上を見ると、とんびが輪をかいている。
私の食べ物を隙あらばと狙っているようだ。
陽の光が浴びて、景色を楽しんでいると、体を温まり眠くなる。
誰もこなさそうな今日の白嶽。
寝ちゃうか。
体を横にすると、天国だ。
20分ほど、まどろんだ。
誰にも会わない山も久しぶり。
なんだか、懐かしい山の感じだった。
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