このところ、軒並み最低気温は2、3度。
今日も寒い。
さて、どこに登ろうかと思案する。
寒くて風が強い日は白嶽は避けることが多い。
西岩峰直下に行くと北西の風が吹き荒れ、
山頂を断念することもしばしばである。
と、考えながら、車を走らせ、白嶽が遠望できる道に入ると、
おや、思いの外、遠くまで見える。
今日の白嶽は近く見える。
ということは、眺めがいいはず。
韓国が見えるかな。
少々の風は覚悟して白嶽に向かう。
歩き出しは寒い寒い。
なんでこんな寒いところを歩くんだろうと自問してしまう。
しかし、まもなくすると、登っている体が温まっていく。
そう、この温まり感と寒さが、冬の山歩きの醍醐味だ。
体は暑くなり、全然寒さを感じなくなり、体にエネルギーが沸いてくる。
途中、色を失いかけた登山道を、きれいなムラサキシキブの実が彩りを添えている。
高度を上げるほどに、体は温かくなり、シャツ1枚になる。
体がぽかぽかになり、山頂下の広場へ。
ここで、一枚上着を羽織る。
西岩峰直下の風に備えるためである。
案の定、直下に来ると、冷たい冬の風か吹いている。
しかし、山頂に上がると、風は和らぎ、射す陽の光もありがたい。
期待した韓国は見えなかったが、沖の島、壱岐の島影は確認できた。
西岩峰を後にし、岩のテラスに向かう。
広場に来ると、5名の団体さん。
下りながら、耳を澄ます。
日本語か?韓国語か?
おっ、日本語だ。
一言、二言、言葉を交わす。
物静かでさわやかな若者たちだった。
岩のテラスで昼食をとり、のんびりして下山した。
この晩秋の冬はじまりの景色が好きである。
眺めても眺めても飽きない、この時期の登山道の色合いである。
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