思いがけず雪の稜線。ずっとずっと歩いていたくなる。
先週ルートがわからなくなった平岳からドウ坂の山腹。
その道を探索するのが、今週の目的である。
ドウ坂から登り出すと、いやはや道は荒れている。
しかし、荒れているから道は落ち葉でふかふかである。
おや、道に白いものが・・・雪の名残だ。
いやいや、結構残ってるぞ。
これは稜線が楽しみだ。
さて、今日の課題、平岳への登山道ではないルートの探索に入る。
以前、平岳から下ってどこに出たかは覚えているので、
今回はその場所から平岳を目指して登ることにする。
山での鉄則に「迷ったら谷に下りるな。戻れないなら登れ。」
というのがある。
谷は、山の上から見ると、いくつにも分かれていて、
違う谷に入ってしまう危険性が大である。
しかし、登れば必ず稜線か頂上に着き、
少なくとも現在位置は特定できるようになる。
今回はその鉄則を守り、平岳へ登りながらルートを探索することにした。
登山道を外れ、平岳を目指す。
下から登ると、ところどころに赤いテープがある。
コンパスで方向を確認しながら登っていく。
足下には数センチの雪。
この静かな雪の山を一人で闊歩できるのがたまらない。
ほどなく平岳の一等三角点に着く。
先週、このルートかなとと思っていたのは、これまた間違いだった。
改めて地形図とルートを参照すると、地形図のあるルート通りである。
テープにたよらずに、この地形図のルート通りにたどってみれば、
先週迷わずにすんでいたのだと思う。
同じ山ばかり登っていて、地形図も真剣に見てない日々が続いた。
地形図を使った藪道遊びも必要だなあ感じた。
平岳から御岳への稜線は、雪道となった。
数センチ積もった道を、キュッキュッという音を楽しみながら歩く。
人の足跡はなく、小動物の足跡に溢れている。
きっと、この中にツシマヤマネコの足跡もあるはずと、
足跡からその動物の姿を想像しながら歩いていく。
雪道ならではの楽しみである。
御岳とお堂の分岐点まで来たが、もの足らず、歩いた気がしない。
いったんお堂まで下り、御岳登山口近くのベンチ付近まで歩く。
よし、これで御岳頂上がちょうど12時で、空腹をスパイスとして昼食がとれそうだ。
お堂まで下りると、雪が積もって美しい。
しんしんと積もった夜の様子が浮かんでくる。
お堂からまた下って、ベンチまで下りて、折り返す。
御岳山頂は、暖かい日に照らされて、雪もない。
陽の光がありがたい中で昼食をとる。
再び、平岳への稜線をたどり、ドウ坂登山口へ向かう。
雪の名残を惜しみながら、歩く道。
誰にも会わない山登り。
雪と静かなふれあいの時間だった。
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