2012.05.27 経ヶ岳・多良岳
1人で登る
歩く標高差約1250m、歩行距離11km、行動時間6時間
八丁林道手前駐車場〜1時間35分〜経ヶ岳〜30分〜中山越〜1時間10分〜西岳〜30分〜多良権現
多良権現岳〜10分〜座禅岩〜(六体地蔵経由)20分〜金泉寺〜50分〜八丁林道登山口〜15分〜八丁林道手前駐車場
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座禅岩から見る多良権現と経ヶ岳(右奥)
家族が大村に住むようになってはや2ヶ月。
単身赴任の身で、大村に行けるのは月に1回ほどである。
これまで、家の用事もあり、なかなか山には行けなかったが、
今回はちょっとがんばって、山に行くことにした。
もちろん、経ヶ岳と多良岳である。
大村の自宅から登山口まで25分。
今までは福岡からレンタカーで往復の遠征だったのだが、
また、大村から多良山系に行ける日がめぐってきた。
今までは次はいつこれるかわからないので、
毎回、悲壮な思いで訪れていたが、
これからは大村の自宅に訪れるたびに多良山系に行けるチャンスがある。
一生、この多良山系とつきあえることになったうれしさを感じながらの山歩きの今日となった。
大払谷からツゲ尾を目指す。
いつもは風がなくて、大汗をかく大払谷であるが、
今日は上の谷から、涼しい風が吹き下ろしてくる。
この道を歩いていると、四季折々に山と向き合った自分の姿が思い出される。
なんだか、自分自身も10年若くなった錯覚に陥る。
家に帰ると小学生の息子と3歳の娘が待っているような気がする。
そんな子ども達も高校生と中学生だ。
経ヶ岳山頂に着くと、誰もおらず、独り占めとなった山頂の時間。
雄大な多良の眺め、悠々とそびえ立つ五家原岳、
累々と続く縦走路に思いを馳せる郡岳など、
思いの詰まった山々をじっくりと眺めなおす。
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今日から、この山々は改めてのホームグラウンドとなる。
単身赴任のため、年に5、6回になるかもしれないが、
一生、登り続けることが可能となった愛しい山々である。
経ヶ岳をあとにして、中山越を過ぎると、前方から怒号のような大きい声が聞こえだした。
んっ、ここは対馬じゃないぞ。韓国の登山者は声が大きくて、かなり前からわかるのだが、
確かに叫ぶような、呼び合うような声が聞こえる。
きっと、岩登りの訓練でもしているのかと、気楽に歩いていると、
突然、その怒号の主が姿を現した。
迷彩服に身をまとったみなさんの訓練の真っ最中だった。
何人かが倒れ伏している。
様子からして、きっと、夜通しで歩いてきたのだろう。
教官とおぼしき先輩たちと鍛えられている新米の図である。
横を通ろうとすると、さっきまで叱咤していた教官が、
「おら、人が通るぞ。道を空けろ!さっと空けんか。」
新米くん達をと叱咤する。
その声に新米くん達は道をよけてくれるのだが、
脇によけるのではなく、体を崖に密着させて、
上官か熊でも避けているかのような真剣なよけ方である。
申し訳なく横を通ると、鬼のような形相だった教官達が
満面の笑顔で、「すみません。どうぞぉ〜」と通してくれる。
みてはいけないものを見てしまったような世界であった。
西岳、多良権現を経て、座禅岩に。
太陽の光をいっぱいに浴びて、雄大な山々の眺めを楽しんだ。
生来、ぼぉ〜と佇んで時間を過ごすことは苦手なのだが、
この座禅岩だけは、ずっと佇んでいたくなる。
それほど、山の気をもらい、眺めに夢中になる場所なのである。
長崎市からこられた方と、あれこれと山の話を30分。
こんな人との出会いがうれしい多良山系なのである。
さあ、次これるのは何ヶ月先かな。
キツネノカミソリ、紅葉の道、白い雪の中の音のない世界、マンサクと、
四季折々の多良山系を楽しんでいける日がスタートした、記念すべき今日の多良である。
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